2014年7月3日木曜日

Mchaleのストレート・チップ


カナダのメーカーといえば、Dack's、Hartt、そしてこちらのMchaleが知られていますが、カントリー色の強いものが多いDack'sやHarttに比べて、Mchaleは華奢で洗練されたものが多いと感じます。

単にまだ良いものしか入ってきていないだけかもしれませんが、カナダのものは革の質が素晴らしいものが多いですね。

Mchaleはこちらのサイト
http://ameblo.jp/permanent-mens/entry-11145770245.html
によると、
The McHale shoeはJohn McHaleとFrancis Stuart Scottの二人によって1909年、ロンドンとカナダのオンタリオで創業されました。特にカナダではアメリカのシューメーカーと競争できる数少ないシューメーカーだったようです。
北アメリカの伝統的な木型を使って靴を生産していたMcHaleは当時、イギリスのJohn Lobbとも並ぶメーカーと言われていたそうです。
オンタリオという土地柄かシカゴやデトロイトの靴屋にも卸していたようですね。
とのことです。

昔のインソールを見ると、“LONDON.CANADA”と書いてあり、お店の人にもよると両地で生産されていた、またOEMでアメリカ製造もあったかもしれない、とのこと。

なので、正確にどこで作られた靴かはいまのところ分からないのですが、6対のアイレット、小さな「本当の」キャップ・トゥ、そして履いてみると返りが非常に柔らかく、北米的であると感じます。

先日、出先でストレートチップが必要なことがあり、この靴を空港の手荷物検査に持ち込んだところ、長方形のシャンクっぽいものが映っていたのでまじまじ見てしまったのですが(ちょっと不審)、あの映り方は金属ということなのだと思いますが、どのようにしてこの返りの柔らかさを実現しているのでしょう。

お店の方によると、この靴はおそらく60年代ぐらいのものではないかということでした。

ソールが薄くて7mm程度、ライニングは綿布。
中敷の革はしっとりした質感の良いものです。

何よりも、アメリカ的なディテールとエレガンスを兼ね備えた絶妙なバランス、そして履き味の柔らかさに感動します。
割と細長いのに嫌らしいロングノーズのようには全くならず、ボールジョイントの外周にも余裕があります。

この靴がとても良かったので、古靴店で何足か試し履きさせていただいたのですが、サイズが同じでも各々ラストの形がかなり異なっており(時代やモデルで?)、残念ながら同じような感覚は得られませんでした。
その意味でもこの靴は、自分にとって宝物のような一足であると思います。





2 件のコメント:

  1. こんにちは。
    Mchale Shoeは地元の古着屋に置いてあり、購入には至らなかったものの質の高い靴だなぁと感じた記憶があります。
    古靴好きでも知らない人の多いメーカーだと思うので、こういうのを履かれているとネームバリューに左右されない眼力を持った人だと思っちゃいますねー。

    ところで、Timさんのブログをうちのブログからリンクさせて頂いてもよろしいでしょうか。
    ご検討お願い致します。

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  2. なおきさんこんにちは。コメントありがとうございます。
    リンクもちろん大丈夫です・・・というか光栄です。ありがとうございます!

    Mchale、ご覧になったことがあるんですね!
    珍しいと思うので、すごいお店ですね。そして覚えているなおきさんも。
    Mchale、Dack'sやHartt、そしてカナダ製のFlorsheimも素晴らしいので、カナダ靴は時間の問題でもっと注目されるんでしょうね。。

    http://www.styleforum.net/t/332643/thrifted-these-mchale-dress-shoes-experts-are-these-rare
    このサイトを見るとMchaleは International Shoe Companyに買収されたと言われているのですが、これが正しければ、私のMchaleは買収後のようですね。
    というかFlorsheimも、1952~1953年に International Shoe Companyに買収されているんですね。。
    まさかのFlorsheimと同系列だったか(¬Ο¬;)

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